数多く存在する職種の中に『製造業』というものがあります。
製造業は、物作りを主体とした業界でそこに携わる人の数は少なくありません。
今回は、製造業の中の金属加工の職業に就こうと思っている方に向けて記事を書きました。
これから、金属加工に携わるなら知っておいてほしい事を2点程書いてますので、参考にして下さいね。
金属加工とは?
素材といわれる金属を機械を用いて、図面に沿った形に作る仕事になります。
素材に使われる金属の多くは鉄製で、他にはアルミやステンレス・銅製のものもあります。
その素材を、旋盤やマシニングセンターといった機械で削る作業になりますよ。
削るというのも、外側や内側を削ったり穴を空けるといったもの等、加工方法は多様に存在しています。
仕事は難しいの?
では、この製造業の金属加工。
仕事は難しいのか気になる所ですよね。
仕事自体は、誰でもできると思っていいです。
基本的には、工場の中でのライン作業と呼ばれる内容になろうかと思われます。
ライン作業とは、一つの部品を数機の機械を使って作っていきます。
同じ部品を一日中作る感じですね。
職人さんの様な一品物を作る作業になると、難易度は一気に増しますが、大量生産の製造業では、ほとんど機械が仕事をしてくれるので、構える程難しくはありません。
また、素材を少しずつ削っていく為、扱うものは完成に近づくにつれ軽くなります。
素材の大きさや重さによりますが、筋力はそこまで必要はないですよ。
ただ、ほとんどの会社では立ち仕事がメインになります。
一日中歩くことになるので少なからず体力は必要になりますよ。
組み立てラインは別物
金属加工ラインを構えている会社は、組み立てラインも備えている場合があります。
組み立てラインとは、先程の加工した部品を組み合わせる作業です。
部品と部品を組み合わせる作業になるので、組み合わさる毎に製品は重くなっていきます。
ラインによっては、かなりの重労働になるのが特徴です。
加工ラインとは、別物と認識していた方が良いです。
20代等の体力のある若者が重宝されています。
1 品質最優先の業界
では、これから金属加工に携わろうとしている方に注意してほしい、又は知っておいて欲しい点を紹介します。
まず、金属加工現場は徹底した『品質管理』を行っていると言うこと。
『品質最優先』の業界です。
車関係の部品の場合では、人命に関わる重要な部品を扱っているからですね。
品質不具合に対しては、各々の会社で不具合が発生対策はされています。
ですが、最終的には『人の五感』に頼っているのが現状です。
なので、『何かおかしい』って思った事は即、上司に報告するようにしましょう。
具体的な品質不具合とは?
具体的にどのような事が品質不具合になるのかですが、
- 異音・異臭がする
- 見た目が悪い
- 加工後の数値のバラツキ
等があげられます。
異音・異臭
元々、工場は機械を使っているので大きな音がするのは当たり前です。
ですが、異常な音と正常な音が存在します。
異臭も然りです。
ある程度、経験を積めば異常をすぐ察知できますが、新人の頃はなかなかどれが異常かわからないものなんですよね。
見た目が悪い
加工現場では、素材を削る時にチップやドリルといった切削刃物を用います。
その刃物は、加工する度に摩耗し徐々に劣化していきます。
また、折れたり欠けたりする場合もあります。
摩耗が激しかったり、折れたり欠けたりした場合は、見た目が悪くなっていくんですよね。
具体的には、加工した面が白っぽくなったり毛羽立った様になります。
数値のバラツキ
金属加工では図面に基づいて、規格が設けられています。
『寸法』と呼ばれる事もあります。
この規格というものは、どこからどこまでが良品であるかを示したものになります。
規格に定められた数値が外れたり、規格内の上限・下限を加工する度に行ったり来たりする場合は、異常になります。
この不具合は、機械の故障によるものが多いです。
機械によっては、上に挙げたように異音・異臭の前兆があるケースもありますよ。
品質不具合の対策
品質不具合の対策はいたって簡単です。
対策方法として、一番有効なのは良品を作っている環境を意識して覚えておくだけです。
異常が起きたときに、異常と気付けない原因は、正常な状態をしっかり把握できていないからなんですよね。
生産ラインに入ったその日から、音や匂い・見た目をしっかり覚えましょう。
また、不具合に気付いたらすぐ上長に報告するのも徹底して下さい。
品質チェックの徹底
生産ラインでは、始終業時・時間毎等に品質チェックを行います。
これは、もし品質不具合が起きた場合に早く気付く為の作業です。
定められた時間に確実に品質チェックするようにして下さいね。
この品質チェックで気を付ける事は、数値の変化です。
刃物は加工する度に少しづつ摩耗します。
従って、数値も少しづつ変わっていくんですよね。
この変わった数値を戻す作業が補正と言われるものです。
定期チェックの際は、補正を行い数値を戻すようにしましょう。
2 出来高の意識
金属加工の生産ラインでは、年間計画・月・日・時間と細かく生産数量が指示されます。
年間計画は、需要の変動により大きく変わる事があります。
ですが、月・日・時間の数量は大きく変わりません。
入社したてで特に意識してもらいたいのが、時間です。
これは、1時間辺りの出来高になります。
月始めや月末に上司から、次の月の生産計画を指示されます。
会社にもよりますが、作業員に伝えられる数量は月の生産数、もしくは日の生産数になります。
1時間辺りの出来高までは指示されない場合も多いです。
月の生産数しか指示されなかったら、
生産数 ÷ 稼働日数(○日) ÷ 稼働時間(○H)
で、1時間辺りの出来高が算出できます。
昼夜2直体制で生産している場合は、
稼働日数 ✕ 2
で算出して下さい。
日の生産数の場合は、
生産数 ÷ 稼働時間(○H)
になりますね。
何故、1時間辺りの出来高?
では、何故1時間辺りの出来高を意識する必要があるのか?
それは、進捗に対しレスポンスよく作業できるからです。
日の必要数で仕事をしていたら、取り戻せた遅れも取り戻せなくなる危険があるんですよね。
1時間辺りの必要数を把握していれば、今の生産ペースが正常か異常なのかをすぐ察知する事ができます。
また、細かく目標設定する事で生産数に対する意識も高くなり、時間が短く感じるメリットもあります。
私がライン作業する場合は、もっと細かく30分の出来高も意識していました。
生産の未達成は、会社に損害を与えるだけでなく、あなたの評価も下げる事になるので、時間辺りの出来高は確実に意識してくださいね。
まとめ
今回は、製造業の金属加工に勤めようと思っている方に向けて記事を書きました。
大別して、品質と生産数をポイントにあげましたがこの2点を理解して就職すれば、抵抗なく仕事を始めることができるかと思います。
製造業は、単純作業の繰り返しになり飽きやすい仕事ではあります。
ですが、高度な知識を要しないので、目標とする職種に就くまでの繋ぎとしてや、毎日同じ仕事がしたい方には、うってつけの仕事です。
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